下湯は七里田温泉館で入浴券を買って鍵を借りて行きます（入浴券は温泉館と両方利用でします）、少し歩いた川沿いの2階建の古い建物が下湯で「長寿会倶楽部」の札があり、正面には「下湯温泉入浴者へのお願い」と少々物騒な文面が書いて掲示してあります。

　この下湯は地元専用の浴場で以前一般客にも開放していたが、炭酸ガスで死者が出たので一般入浴は禁止していたのを、平成１１年に温泉調査にきた大学の教授がそのすごさに驚き「一般にも開放しては。。」との助言を受け、組合の努力で現在はまた入れるようになったそうです。

　※「下湯に入るときの心得・・窓を開け放ち、扇風機でガスを追い出してか入浴してください。」
　　　※ガスは７月中旬〜９月中旬の夏に特に多く発生するそうです。

　建物の外見・中ともに古びて、脱衣所も年季の入った木製の脱衣棚に古ぼけた扇風機、ガラス戸の向こうの一寸低くなった浴槽も、全体が赤茶けた色に染まっています。
　無色透明の炭酸味と鉄味がする湯に浸かると、大きな茶色い湯の華が舞い上がり、すぐに炭酸泡がたくさん付着してきます、手をあてて放すと手形がくっきり浮き上がる程凄い数で、デカイ気泡が湯面から10cm以上も飛び跳ねててます、湯から上がっても体に付着した気泡がつぶれる感じが実感できます。

炭酸含有量は1250mg（長湯のラムネ温泉は温度781mg）で日本一の炭酸泉だそうです。